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院長の日記

第63回 日本臨床眼科学会

2009年10月12日

 福岡の学会に参加してきました。

 目と一言で言っても、細かく色んな分野に分かれていて、それぞれに学会があります。今回の学会はほとんど全分野を対象としている、眼科で一番大きな学会です。

 広い会場に限られた時間…。今回は、出来るだけ目新しいものを探しにいくことにしました。

 中でも、面白いと思ったものが2つ。

①アレルギー性結膜炎診断キット
 アレルギー性結膜炎は、通常、特徴的な所見や症状、血液検査等で診断しますが、このキットは、涙を使って簡単に診断できてしまいます。血液の場合、必ずしも目の状態と相関しないこともしばしばありますが、その点は涙なので確実です。ただ、感度が100%ではないのと、原因物質特定まではできないということなので、さらなる進化を期待したいところです。

②液体コラーゲンプラグ
 ドライアイの治療で、目薬等で改善できない場合、プラグというシリコン製の栓を涙点(涙が鼻に抜ける穴)に差し込んで目を潤わせる方法があります。とても、良く効きますが、外れてしまったり、異物なので、人によっては、違和感や炎症がでることがあります。新しい方法は、シリコンの代わりにコラーゲンを注入するもので、3ヶ月くらいでコラーゲンはなくなってしまいますが、目にやさしく、気軽にできるので、軽症の方や冬のみドライアイの方でも、気軽に試してみれるのではないかと思いました。

 <おまけ>
 最後の日に、ちょっと志賀島へ寄ってみました。ちょうどお祭りで、流鏑馬をやっていたのですが、あまりの迫力に驚きました。

【写真】


写真1

写真2

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土屋眼科の院長 土屋祐介が、つれづれに日記を書いております。
時には眼科医目線で、時には趣味人として不定期に更新していきますのでよろしくお願いいたします。