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院長の日記

第68回 日本臨床眼科学会

2014年11月16日

 今年も臨眼に行ってきました。今回は都合により、16日1日のみの参加でしたが、朝から昼過ぎまでみっちり、勉強してまいりました。

 短い時間の中でも、驚きはありました。最近、フェムトセカンドという新しいレーザーが注目されていて、眼科では近視矯正手術の分野で、「SMILE」という名前で少しずつ使用され始めています。従来のレーシックとの大きな違いは、フラップを作らないことです。傷口が小さいため、強度も強いし、ドライアイも起こりにくいというメリットがあります。
 そして最近はそのフェムトセカンドレーザーを白内障手術にも利用する試みがされてきているようです。白内障手術というと、簡単にちゃちゃっとできると思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとても細かくて、繊細です。特に、濁った水晶体を吸引する前に前嚢切開という、技術的にとても気を遣う手順があるのですが、なんと、フェムトセカンドレーザーを使うとその手順が自動でできてしまうということです。本当にすごいことだなぁと思いました。そのレーザーの機械はまだとても大きくて、非常に高価なものなので、すぐに一般化はしないと思いますが、いつか、白内障の手術も大きく変わる日がくるのかもしれません。

 学会はおもしろいです。たとえ1日しかなくても、頑張って行く価値はあると思いました。

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土屋眼科の院長 土屋祐介が、つれづれに日記を書いております。
時には眼科医目線で、時には趣味人として不定期に更新していきますのでよろしくお願いいたします。