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院長の日記

第70回日本臨床眼科学会

2016年11月06日

 11月3日~6日京都で行われた、臨床眼科学会に参加してきました。今回も、白内障、緑内障、小児眼科、角膜、網膜等々、幅広い内容でしたが、特に印象深かったものとして、抗がん剤に関するものがありました。
 抗がん剤の副作用として有名なものに、吐き気や脱毛がありますが、実は目に関係する副作用もあります。最近よく使用される、TS-1という抗がん剤がありますが、その副作用として、流涙があります。流涙と言っても、あまりピンとこないかもしれませんが、この場合、本来、涙を目から排出する役目を果たす、涙点、涙小管が閉塞してしまい、常に目から涙が流れる状態となってしまいます。早期にこの副作用に気づき、手術を行えば、改善できますが、発見が遅れれば、成功率はかなり落ちてしまい、元には戻りません。流涙自体は、軽いものであれば、よくある症状ですが、きちんと患者さんの全身状態等も把握しておかなければ、いけないと改めて思います。

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土屋眼科の院長 土屋祐介が、つれづれに日記を書いております。
時には眼科医目線で、時には趣味人として不定期に更新していきますのでよろしくお願いいたします。